「願はくはわれ太平洋の橋とならん」の信念のもと、生涯を国際平和と教育に尽くした新渡戸稲造については、五千円札の肖像になるまで知らなかったのですが、ここを見学したあとには、なんでこんな功績のある人を知らなかったのだろうと反省しました。
今はほとんど遺構も残っていない花巻城の在りし日の姿なども模型で見ることができたり、博物館建設時に敷地内から11個のアケボノゾウ足跡化石が発見されており、足跡のレプリカ標本と地層の剥ぎ取り標本を見ることが出来ます。(本物の足跡化石は博物館の床下に埋め戻され保存されています)
スクリーン映像や関係資料を「科学」「芸術」「宙」「祈」「農」の5分野に分類し、解説と作品に至る創作過程、これまでの研究成果などを展示紹介しており、宮沢賢治の見たまことの世界、イーハトーブの心象世界に触れることができる見ごたえ十分の施設でした。
"イーハトーブ定食"を頂きましたが、季節の食材を使った料理にジュンサイやすいとん汁などをたっぷり味わえて、おいしかったです。
無事に岩手県での名城巡りは完了し、本州最東端の訪問も達成しましたし、おいしいものをいろいろ食べることが出来て大満足です。
新渡戸稲造、宮沢賢治など岩手出身の偉人について、改めて詳しく学ぶことが出来たのも今回の成果だと思います。
また、『みちのく潮風トレイル』の急坂で落石の除去や路肩の補修をしている作業員の方々を見かけましたが、こう人たちのおかげで安心して歩けるのだなと感謝の気持ちでいっぱいです。
